2006年
そろそろ終わりですね。
今年はalbatrossにとってバンド史上最も過酷な1年になった。
5つの音で奏でていたものを4つに変えるというのは、
想像以上に骨の折れる作業でした。
4人になってすぐは、とにかく違和感との戦いに翻弄された。
イメージと合致しない音。コントロールの効かない音像。
消したくても消えてくれない「+1」の音。
色々と気に掛けて意見をしてくれる周りの声が逆に痛かった。
「これで正解か?」と「これが正解だ」を行ったり来たりの毎日。
スタジオは既存の曲のリアレンジと慣れないギター、ボーカルの2刀流。
前進するための努力なら両手を開いて受け入れれるのだが、
どちらかといえば場所は違えど、もといた位置へ戻る作業。
「なんで今更全曲リアレンジせないかんのだ」と、イライラは完全にピークでしたね。
夏辺り、基本はVo&Agt、Gu、Ba、Drで、曲によってはアコギを持たずに
歌うというスタイルを基本はVo、Gu、Ba、Drで曲によってはアコギをもって歌うという
スタイルに変えた。
アコギを置いて、久しぶりにスタンドではなく、ハンドマイクでライブをした時
それまでのジレンマは嘘のように消えていた。
歌うことはこんなに楽しいことなのだと、改めて実感した。
4人になって初めて「ライブ」をしたような気がした。
その時に、5人で奏でていた音は5つでは無い。
つまり、音の「数」ではなくて音の「強さ」なのだと気付いた。
当然の事だったのかも知れないが、これはなかなか難しい。
今albatrossに必要なのは、軌道修正、軌道復帰ではなくて
離陸なのだと思った。
物語を書き足すのではなくて、物語を書き始めることなのだと痛感した。
まさに新人バンドです。27歳にして。
きっとその勇気が無かったんだ。
そっから、ひたすら曲を書きました。
その作業は楽しくて仕方なかった。「無」から音楽を作るのは
こんなに楽しいことだということを忘れてたみたいです。
ここ数回のライブはこの新曲たちをメインにセットリストを組んでいる。
やばいです。楽しいです。ライブ出来てます。
昔の曲を聞きたいと思ってる皆様、申し訳ないです。
もうほぼ捨てるつもりです。いや、時々やるかもしれませんが…。
今月12月に入って、ようやく来年のビジョンが定まってきました。
夏には音源出せそうかもです。
期待しててください。最高のもんつくるから。
とにかく今年は、苦しく、苦しく、苦しい種まきの1年でした。
種まきなんて当然苦しいものですから、収穫の喜びを目一杯味わおうと思います。
来年は絶対収穫します。
そして、メンバー。
今年1年まじでご苦労さん。この状況で腐らず、いじけず、萎えないのはきっとお前らだけだ。
ありがとう。来年は良い年になりそうだね。
とりあえず、来年1発目のGAGA GROOVE。
1月27日@APOLLO THEATER。
当面やら無いあの曲たちもある予定です。絶対来てください。
良いお年を。